2011年3月28日月曜日

義を見てせざるは勇無きなり その2

「何人ぐらい居るんですか?」と質問した私に、
「300人は居るみたいだよ。」と答えてくれた。

昨日、地元の朝市が開催された。
私たちはそこに出店(といっても露天商)して日本茶の販売をしている。
お茶を買ってくれたお客さんが、こう教えてくれた。
東京武道館に東北大震災の被災者が、もう避難してきているみたいだよ。」
お客さんとの会話が当然地震の話になっていた。近くの東京武道館を解放する話はニュースで知っていたが、実際に来ていることは知らなかった。自分の住む街が、こうして被災した東北地方の方々を暖かく迎えてくれたことを誇りに思う。

「義を見てせざるは勇無きなり」
再びこの言葉が頭に浮かんだ。

朝市を終えると、売り物のほうじ茶を袋いっぱいに詰めて、二つ持った。
そして自転車ですぐに出かけた。

中に入ると、受付があり、被災者ではなく、支援物資を持参したことを伝えるとすぐに受け付けてくれた。受付係の方は、私たちに何度も礼を述べてくれたが、こちらがお礼を申し上げたい。東京に被災者を受け入れてくれて、しかも被災者の方々のために働いてくれている。心から礼を申し上げる。

東北の福島県の方々が中心に避難されて来たようだ。受付の横では、次々と面会の方々が現れ、命あって再会できたことを涙して喜んでいる。

どうか、福島県から来て被災者の皆様が、少しでも安心して眠れる場所でありますように。そして私が焙じた「ほうじ茶」の薫りにホッとしてくれ方が1人でもいてくれたら嬉しい。

今日、東京は開花宣言した。東京武道館の桜は、毎年見事に咲きます。どうか桜が被災者の皆様の心を癒してくれますように。

4月になったら、またお茶をお持ちします。

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