2011年6月28日火曜日

闇夜のDE ROSA

張り付かれていたのは、気が付いていた。
自分以外のヘッドライトが前を照らしているからだ。
今夜の荒サイには、南からの弱い風が吹いている。
追風だが、30km/hを超える巡航では、風を追い越して、空気抵抗を感じる。
スプロケの5枚目にチェーンが噛んでいる。
この先の堀切駅近くで登り坂になる。
リアを1枚軽くして、ケイデンスを上げると同時に、坂に差し掛かり、ダンシングを始める。
後ろを軽く振り返る。
こちらを追い抜く様子はないが、まったく離れない。
ならば、下りで加速をして逃げるのみ。
坂を登り終える直前に5枚目に戻した。
ダンシングで加速すると、すぐに下りに差し掛かる。
今度はリアを1枚重くした。
ケイデンスを上げて加速しながら、暗闇の前方に全神経を集中する。
照らされていたヘッドライトが後退するのを感じた。
しめた!次の軽い登りで更に加速して、差を広げてやる作戦を思いついた。
夜の荒サイでは、いち早く前方の障害物を補足することが重要だ。
集中して、ヘッドライトにわずかに反射するものを探す。
その時だ。また後ろから照らされているのを感じた。
そして今度は並ばれた!
赤のDE ROSAだった。

http://www.derosa.jp/ より
速い!
残念ながら、千住新橋についたので上に上がった。
暗闇を切り裂くように走っていくDE ROSAがシルエットとテールライトが見えた。

2011年6月27日月曜日

軽量ホイールを注文

現在のレッドドルフィン号。
初期のころに比べると、だいぶ変わった。
現在
納車直後
今週はサイクルプラスで、ブレーキレバーを交換してもらう予定だ。
現在のブレーキ位置では、フラット部分でブレーキをかけるため、走行時に握っているハンドルのブルフォーン部分から、持ち直した際に少しふらつく。下り坂で、そのフラット部分を持って、ブレーキをかけながらカーブを曲がると、遠心力でハンドルが負けて、恐怖となる。そこを改良したい。

そして、いよいよ軽量ホイールを注文した。
コストパフォーマンスに優れた製品だが、どれだけ効果があるかは、正直わからない。
現在のShimanoR500は、822g +1078g=1900g
対するニューホイールは、580+750g。=1330g
▲570gは吉とでるのだろうか?

新しいスプロケットには27Tを予定している。
つまり歯の数を増やした。
そう、つまり峠仕様、というかリベンジのために購入したのだ。

まってろよ!ヤビツ!!

根のある奴は蓮の花と咲く

朝のポタリングで水元公園へと出かけた。
自転車仲間からSNSを通じて教えてもらったパン屋に行くためだ。
久しぶりに家内と自転車で出かけた。
20km/h以下で走るので、30分くらいかけて水元公園付近に到着。
でも、目的のパン屋は8時開店だった。
15分程度早かったので、先に水元公園をポタリングする。

早朝でも沢山の釣り人がいる。
自転車仲間が同じSNSに掲載した写真でみた花菖蒲を自転車で走りながら眺める。
すると菖蒲田の先に蓮池を見つけた。


 私の母の実家は蓮根農家だった。
叔父胸まで蓮田の泥につかりながら、蓮根を掘っていた。
傍で手伝ったことがあるが、とても重労働であり、手探りで探す作業は職人技に見えた。
だから蓮の花には、なつかしいような、特別な思いがある。


そして蓮の花を見ていたら、寅さんを思い出した。
あの有名な主題歌の歌詞。
「俺がいたんんじゃ~お嫁に・・・」の始まりのこの歌の2番が好きだ。
「どぶに落ちても根のある奴は、いつかは蓮の花と咲く」
蓮が黒い土の中に、深く根を張り、丸い葉を水面いっぱいに広げるのは、花を咲かせる茎を水面よりも高く持ち上げ、そこに白い花を咲かせるためだ。
泥にまみれて、泥の底まで足を突っ込んでいても、いつかお天道様の下に花を開く。そんな姿に共感を覚えずにはいられない。

さて、戻ってみるとパン屋は開店していた。
子供を連れた親子が目立つ。
幸せそうな親子を見ながら、頭の中では寅さんの歌がこだましていた。