2011年12月6日火曜日

強風下を走り、激流を登る。その2

強風の利根川CRをひた走る。
膝の痛みは改善されないが、時々ダンシングすることで、屈伸運動のような効果を得ながら、少し復活しては進む。
埼玉県加須市に入って、途中で道の駅「童謡のふる里おおとね」等を先生に紹介してもらった。「いがまんじゅう」は有名で、とても大きな饅頭が販売されていた。
http://www.smdc.or.jp/gochisou/tobu/kazo.html#02 より



そして次に吉田松陰先生が教えてくれたのが、「カスリーン公園」だ。先生が「カスリーン台風って知っていますか?」ときかれて、先日NHKのブラタモリで見た番組の内容を思い出した。終戦直後に日本列島を直撃した大型台風で、GHQ統治下だったため、キャサリンの名前がついたと番組で得た知識を思い出した。そこには、その記念碑が建てられていた。
ここで初めて知ったことがある。この写真を見たときには衝撃を受けた。葛飾区亀有は、私の住んでいる地区の隣町だが、そこにもカスリーン台風による被害により、洪水が発生したのだった。

しかし、亀有だけでなく、利根川、荒川がことごとく決壊し、タイの洪水災害のように大きな被害がだし、死者は1千人を超えていた。
そして、日本の先人たちは、災害に立ち向かうために、堤防を築きあげたのだった。一大プロジェクトである。川の流れを変え、蒸気機関車が土を運び、それを人々が積み上げた。

写真を見ると、女性も働いている。私たちは偉大な先人が積み上げた堤防の上にできたサイクリングロードを走らせてもらっているのだ。私たちが気持ちよくサイクリングできるのは、戦後の昭和を支え、災害と戦った人々のお陰なのである。

そのサイクリングロードを走っている自分。もう風が強いと、文句をいうのはやめよう。利根川は悠々と流れ、西には富士山が見えている。ありがたいじゃないか。

つづく

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